「部屋が狭いから3つ折りがいいかも」
「立てて干せるなら清潔に使えそう」
このように、生活面でのメリットから
3つ折りマットレスを検討する人はとても多いです。
しかし実際には、
- 寝ても疲れが取れない
- 腰や背中に違和感が出た
- 思ったより早くヘタった
といった理由で、
「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくありません。
問題なのは、
3つ折りマットレスのデメリットが、購入前にイメージしづらい構造にあることです。
この記事では、
- なぜ3つ折りマットレスで失敗が起きやすいのか
- どんな人に向いていないのか
- 後悔を避けるために、何を基準に判断すべきか
を、仕組みから丁寧に解説していきます。
マットレスを選ぶ際は、寝姿勢や体重に合った支持性・硬さを理解することが大切です。
Sleep Foundationのマットレス選びガイドでは、体圧分散との関係や寝姿勢ごとの選び方が解説されています。
3つ折りマットレスの基本構造と特徴

そもそも3つ折りマットレスとは?
3つ折りマットレスとは、
マットレス本体が3つのブロックに分かれており、折りたたむことができる構造を持つ寝具です。
通常のベッド用マットレスは一体型で折りたたむことができませんが、3つ折りマットレスは、使用しないときに折りたたんで収納できるため、限られたスペースでも便利に使えるのが大きな特徴です。
🔹 構造の特徴:
1つのマットレスを三分割して縫製や接着で繋いでおり、それぞれのブロックが独立して動くことで折りたたみやすくなっています。これにより、壁に立てかけて陰干しをしたり、押入れやクローゼットに収納したりすることも可能です。また、ベッドフレームを使わずに床に直置きできる商品も多く、マンションやワンルームなど、収納やスペースが限られた住環境に適しています。
🔹 取り回しやすさ:
素材によって軽量化されているため、女性でも持ち運びや移動がしやすく、来客時の簡易ベッドや仮眠用の寝具としても活用できます。また、3つ折り構造は、簡単なローテーションや向き替えが可能なため、日常の手入れやメンテナンスもしやすくなっています。
⚠️ 注意点:
便利さを優先した構造ゆえに、体圧分散や耐久性といった寝心地への影響が出やすい点には注意が必要です。
そのため、3つ折りマットレスを選ぶ際は、収納性や取り回しのしやすさだけでなく、自分の体型や睡眠スタイルに合うかを考慮することが重要です。
使用される素材と構造の傾向
3つ折りマットレスの多くは、
- ウレタンフォーム
- 高反発ウレタン
- 複数層ウレタンの積層構造
といった、ノンコイル構造が中心です。
⚡ なぜコイルが使われないのか?
理由はシンプルで、コイル(スプリング)は折りたたむことができないため、3つ折りの構造に向かないのです。もしコイルを使用すると、折り目の部分に強い負荷がかかり、早くヘタってしまったり、折りたたむ際に破損する可能性があります。
🔹 ノンコイルの利点:
ウレタン素材は柔軟性が高く、折りたたむ際にも形状を保ちやすい特徴があります。また、軽量化が可能で、女性でも持ち運びや移動がしやすく、収納や掃除の際にも扱いやすい構造になっています。複数層に積層されたウレタンの場合、硬さや反発力を調整しやすく、用途や好みに合わせた寝心地も実現できます。
⚠️ 注意点:
その一方で、ノンコイル構造は、折りたたみやすさや柔軟性を優先する分、耐久性や体圧分散の面で限界が出やすい点があります。厚みが薄い場合や体重が重い方が使用すると、床の硬さを感じやすく、腰や背中に負担がかかることもあるため注意が必要です。
💡 まとめると、3つ折りマットレスは、
構造的に「柔軟性」と「収納性」を優先した寝具だと言えます。
使いやすさや持ち運びのしやすさを重視する人には向いていますが、寝心地や耐久性を重視する場合は、選ぶ際に素材や厚みをよく確認することが大切です。
3つ折りマットレスのデメリットを構造から理解する

デメリット① 折り目が体圧分散を乱しやすい
3つ折りマットレスの最大の特徴であり、
同時に最大の弱点となるのが、分割構造(折り目)です。
⚡ 折り目で何が起きるのか?
- 折り目部分は素材が薄くなりやすい
- 縫製や構造上、硬さに差が出やすい
- 体の重い部分に負荷が集中しやすい
特に影響を受けやすいのは、
- 腰
- お尻
- 背中の中央
といった、体重が最もかかる部位です。
🔹 その結果起きやすいこと:
- 腰だけ沈む
- 背中が浮く
- 寝姿勢が崩れる
このように、折り目部分は単に見た目の構造上の違いだけでなく、実際の寝心地や体圧分散に直接影響する重要なポイントです。
特に腰痛や肩こりがある方、体重がやや重めの方は、この影響を受けやすいため注意が必要です。
💡 まとめると、3つ折りマットレスを選ぶ際には、折り目部分の素材の厚みや硬さの均一性を確認することが、快適な睡眠を確保する上で非常に重要です。
デメリット② 厚み不足による「底付き感」
3つ折りマットレスは、
折りたたみやすさを優先した構造のため、
厚みが8〜10cm前後の商品が多くなります。
⚡ この厚みが与える影響とは?
厚みが薄いと、体重がかかったときに床の硬さを感じやすくなり、いわゆる「底付き感」が起こります。
ただし、次の条件で使う場合は問題にならないこともあります。
- 体重が軽い人
- 短時間使用
逆に、次の条件に当てはまる場合は注意が必要です。
- 体重がある
- 長時間寝る
- 床に直敷きして使用する
🔹 ポイント:
厚みが十分でないと、腰やお尻など体重がかかる部分が沈みきらず、寝姿勢が崩れやすくなるため、睡眠の質にも影響します。
💡 まとめると、3つ折りマットレスを選ぶ際は、厚みだけでなく使用環境や体重に合うかを必ず確認することが、快適な睡眠を守るための重要なポイントです。
デメリット③ 耐久性が低くヘタりが局所的に起きやすい
3つ折りマットレスの構造では、
- 同じ折り目
- 同じ中央部分
に負荷が集中しやすくなります。
その結果、以下のような部分的な劣化が起きやすくなります。
- 中央だけ沈む
- 折り目から先にヘタる
- ローテーションしても改善しない
⚠️ 耐久性が低下すると…
- 寝姿勢が崩れる
- 腰や背中に負担がかかる
- マットレスの寿命が短くなる
このように、3つ折りマットレスは便利さを優先している分、耐久性や体圧分散の面で弱点が出やすいことを理解しておく必要があります。
💡 体圧分布との関係
マットレスの硬さや構造は、体圧分布に大きく影響します。
実際に奈良女子大学の研究でも、マットレスの硬さが異なると体圧の分布に変化が生じ、寝姿勢や腰への負担にも影響することが報告されています。 そのため、折りたたみやすさだけでなく、体をしっかり支えられる構造かどうかもチェックすることが重要です。(参考:ベッドマットレスの硬さが終夜睡眠時の寝姿勢・体圧分布に及ぼす影響)
3つ折りマットレスは、なぜ口コミ評価が極端に割れるのか?

3つ折りマットレスの口コミを見ると、
- ★5が多い商品
- ★1が目立つ商品
といったように、評価が二極化していることがよくあります。
しかし、これは単純に品質だけの問題ではありません。
良い口コミが多い人の条件
良い評価をしている人に共通して多いのは、次のような条件です。
- 体重が軽め
- 硬めの寝心地が好み
- 短期間・サブ用途で使用
- 来客用や一人暮らしなど、使用環境が限定的
💡 この場合、3つ折りマットレスのデメリットである
折り目による寝姿勢の乱れや底付き感、耐久性の問題などが表面化しにくく、結果として高評価がつきやすくなります。
そのため、口コミだけを頼りに判断すると、自分に合わないマットレスを選んでしまう可能性があることを理解しておくことが重要です。
悪い口コミが多い人の条件
一方で、低評価になりやすい人には共通した条件があります。
特に次のようなケースでは、3つ折りマットレスのデメリットが表面化しやすく、口コミでも低評価になりやすい傾向があります。
- 腰痛・肩こりがある
- 体重が重め
- 毎日長時間使う
- 柔らかめの寝心地が好み
⚠️ ポイント:
口コミは単なる「感想」ではなく、その人の体型や睡眠スタイル、使用環境によって成立しているという点を理解しておくことが重要です。
つまり、他人の評価だけを参考にしてしまうと、自分に合わないマットレスを選んでしまう可能性があります。
💡 まとめると、低評価が多い口コミには必ず背景があります。
自分の体型や使用環境と照らし合わせることで、3つ折りマットレスが本当に自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
3つ折りマットレスで後悔しないための見極めポイント

3つ折りマットレスは便利ですが、全ての人に向いているわけではありません。
ここでは、自分に合うかどうかを見極めるポイントを整理します。
3つ折りマットレスが合わない可能性が高い人
以下に当てはまる場合は、3つ折りマットレスを選ぶ際に慎重になる必要があります。
体圧分散や安定性が重要なサインです。
- 腰痛・坐骨神経痛がある
- 寝起きに体の痛みを感じやすい
- 仰向け・横向きで長時間眠る
- 柔らかい寝心地を求めている
比較的向いている人の特徴
一方で、以下の条件に当てはまる場合は、3つ折りマットレスでも合理的な選択になります。
- 体重が軽め
- 硬め・床感覚が好き
- 使用頻度が低い
- 収納性・移動性を重視したい
💡 重要ポイント:
マットレス選びで重視すべきなのは、
「人気があるか」ではなく「自分の条件に合うか」です。
購入前に必ず確認したいチェックリスト
購入前には、最低限以下の点を確認することで、失敗の確率を大きく下げることができます。
- 厚みは10cm以上あるか
- 折り目部分の構造説明があるか
- 硬さの表記が曖昧でないか
- 返品・返金保証があるか
- 直敷き前提か、ベッド使用前提か
🔹 これらのチェックを行うだけでも、購入後に「思ったより寝心地が合わない」と後悔するリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ|3つ折りマットレスのデメリットを理解すれば、選択はシンプルになる
3つ折りマットレスには便利な面がありますが、構造上のデメリットもあります。主なポイントは次の通りです。
- 折り目による寝姿勢の乱れ
- 厚み不足による底付き感
- 耐久性の問題(部分的なヘタりや寿命の短さ)
⚡ 重要な考え方:
便利さや収納性だけで選ぶのではなく、体を正しく支える仕組みを優先してマットレスを選ぶことが、後悔しないポイントです。
もし今、次のような悩みがあるなら特に注意してください。
- 寝ても疲れが取れない
- 腰や背中に違和感がある
💡 チェックポイント:
「折れるかどうか」ではなく、マットレスが正しく体を支えられているかを基準に見直すと、快適な睡眠に近づきやすくなります。
マットレス選びは、知識が増えるほど、失敗しにくくなります。
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